Dr.エンドーのガッテン講座

講座その9:大豆の効果(2)大豆の栄養価-アミノ酸とカルシウム

カルシウム

上の表をご覧になると、大豆のカルシウムが牛乳よりも多いことに気づかれることでしょう。
カルシウムにはからだにとって吸収されやすいものと吸収されにくいタイプとがあります。一般的にカキガラや小魚のカルシウムは吸収されにくいタイプのものです。
大豆や大根などの根野菜そして牛乳には吸収されやすいカルシウムが豊富です。
牛乳の場合、低脂肪のものが熟年女性にはひかえめにおすすめです。
日本の市販牛乳はほとんど3%以上のもので、アメリカやカナダでは2%程度の低脂肪牛乳が一般的です。

カルシウムが注目される理由はたくさんありますが、多くの女性にとって骨粗しょう症予防は老後にとって大変重要な健康問題です。
これにはカルシウムだけ注目してもうまくいかないと考えます。からだの中のしくみをみると、カルシウムは骨の硬さをたもつことだけでなく、すべての細胞のはたらきを元気にしてくれるものです。
これらのはたらきにはさまざまなものが互いにかかわっています。
たとえがビタミンD、ビタミンKといった重要なビタミンの補給も重要になります。

ビタミンDと女性ホルモン

ビタミンD は現代の医学の考え方では、ビタミンというよりもホルモンといえるようなはたらきがあります。
ビタミンD関連物質はもともと皮膚の脂肪組織にたまっており、紫外線によって役に立つようになります。
そして消化管や腎臓でカルシウムの吸収や分泌に役立ちます。
このことから適度な日光浴が骨の維持に大変重要なことがわかるかとおもいます。

ところで皆さんご存知のように、骨の維持には女性ホルモンのエストロゲンは大変重要です。
閉経後のホルモン状態はまさに女性ホルモン欠乏状態なのですから、男性よりも女性の方が骨粗しょう症になりやすいことがこのことからもうなずけましょう。
このエストロゲンと似たはたらきのあるものが大豆に豊富に含まれています。
ゲニステインというイソフラボンです。大豆の薄黄色の成分はこの物質です。
エストロゲンよりも弱い力しかありませんが、毎日補給することもカルシウムやビタミンのこと以外にもお気をつけになると良いでしょう。

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