家庭の医学

糖尿病について(2)

糖尿病の検査と診断について

前回は、糖尿病とは何か、どのような体の変化により起こるのかを説明いたしました。また、インスリンの働きがどのようなものであり、そのインスリンが不足してしまうとどう影響してくるのかも合わせて説明申し上げました。

さて、今回は、その糖尿病の検査と診断についてお話ししたいと思います。お付き合いの程、よろしくお願い致します。

自覚症状

前回にも述べていますが、比較的多く発症時から見られるものとして、多飲・多尿・多食・体重減少・疲労感などがあります。また、視力障害も見られます。これは、インスリンが減少することで、体の中のブドウ糖が上昇し、体中の水分が必要以上に尿の中に排出されるため、脱水状となり、それが影響して目のレンズの調節を狂わせてしまうので、見えにくくなってしまいます。白内障などは、高血糖状態になることで異常な変化が起こり、副産物ができて、それが目のレンズに付着して、霧がかかったようになります。

しかし視力障害などは、進行がゆっくりであるために、また、白内障は高齢者に多く見られることから、糖尿病と自覚することは少ないといえます。先ほど述べた副産物(ゾルビトール)は、神経の周りの細胞を膨張させることで神経を圧迫してしまい、特に、足先は、血液の流れも他の部位よりも細いために、そこに多く見られます。そのために、しびれ感や時には激しい痛みなどを自覚することが多い。糖尿病は、血管までももろくしてしまい、細い血管は破れてしまいます。うまく隅々まで血液が流れていかないために、細胞が働きません。また、神経障害のために知覚が落ちていることで、傷を負ったりしやすく、また、治りにくい状態となります。それに加え、体力が落ちていることで感染しやすく、その結果、細胞は死んでしまいます。

このように、糖尿病は様々な症状を来たしてしまいます。一般に糖尿病患者の平均寿命は、短いと言われています。こういった様々な症状が重なり、重篤化してしまい死を招くことになるわけです。

問診の重要性

前記した症状を呈し、病院へ行くとまず外来の窓口となる問診があります。いつどこで、どのように、どうしたのかを順を追って看護婦が花氏を聞きます。その問診も糖尿病と診断するのに大切なポイントがあります。まずは、自覚症状の確認です。よく見られる症状の有無と程度は、大切になります。つぎに、両親・兄弟・姉妹に糖尿病を持っている人はいないかなども必要な情報です。

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