家庭の医学

分裂病について(2)

患者本人と分裂病

患者本人にとって、病気と共に生きていくことは、きわめて重要な課題です。
病気を持つ家族や本人は、再発というものを一番恐れていることでしょう。
再発をいかに防ぎ、よりよい生活ができるかを考えていかなければなりません。

患者自身の病気の接し方

  1. 自分が病気であることを認識します。
  2. 自分が発病した時には、どのような徴候が現れるかを知ることが大切です。
    また、それを書き出して、家族や友人に見せ、知ってもらうこともよいでしょう。
  3. どのようなことが再発後の症状を悪化させるのか、例えば社会的なストレスなどを明確にし、それらを極力避けるようにします。
  4. 自分の調子が悪い時には無理をせず、一人で過ごす時間を増やす、仕事量を減らす、運動量を増やすなど、自分に合ったストレス発散方をみつけましょう。
  5. 薬をきちんと飲んでいないことが、再発原因になっています。それは、殆どの人に共通しています。
    しっかりと通院、服薬を行い、不安な点や不明な点があれば主治医に相談し、体の調子に合わせて、薬の調整をしてもらうようにしましょう。
  6. 日常生活を規則正しくするように心がけましょう。分裂病と共に生きていくための一般的な戦略は、運動、栄養のある食事、余暇活動などですが、それは人によってまちまちですので、自分にあった戦略を見つけてみるのもよいでしょう。
  7. 分裂病には、その症状に波があることを忘れないようにしましょう。
    再発は、病気の一過程であると理解する必要があります。多くの患者にとって、再発の回数を減らすことは可能ですが、再発そのものをなくしてしまうことは不可能なことです。

さいごに

これで2回にわたる分裂病についての説明を終わりますが、病気の内容、家族、本人の病気の接し方、考え方など、ここで説明した内容がすべて正しいという訳ではありません。
それぞれのご意見もあるかと思いますが、少しでもこれを目にした方々のお役にたてればと考えております。

参考文献

E・フラ―・ト-リ-著 : 分裂病がわかる本

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