家庭の医学

ストレスについて

ストレスを引き起こす原因(ストレッサー)

ストレッサーは、主に次の4つに分けることができます。

  1. 物理的ストレッサー/温度による刺激、騒音などによる刺激など
  2. 化学的ストレッサー/酸素の欠乏・過多、薬害、栄養の不足など
  3. 生物的ストレッサー/病原菌などによる病気によるもの
  4. 精神的ストレッサー/人間関係のトラブル、精神的な苦痛、怒り、不安、憎しみ、緊張など

では、この精神的ストレッサーをもう少し詳しくみてみましょう。

精神的ストレッサー

人間関係の問題
  1. 親子、夫婦、親族、職場の上司と部下、同僚間の葛藤や問題
  2. 友達関係(いじめの問題)、生徒と教師との関係
  3. 死別、別離など対象を失うことによる悲しみ
役割上の問題
  1. 家庭/父、母、夫、妻としての役割の負担や欠如による苦痛や空虚感
  2. 職場/能力に適応しない仕事の内容(今の仕事が能力以上または能力以下)、適性の問題、過重労働など
  3. 学校/学業や進学の問題
  4. 失業、退職、子どもの自立などによる役割の喪失
欲求の阻害の問題
  1. 安全や健康への欲求の阻害
  2. 所有欲、支配欲、権力欲などの阻害
  3. 倫理観の阻害

ストレスによる生体の反応

そもそも人間には、刻々と変化する外界の環境に対して生体を安定した状態に保とうとする働きがあります。これをホメオスタシス(生体の恒常性)と呼んでいます。

ホメオスタシスは、サイトカイン(免疫細胞のあいだで情報伝達を担うタンパク質の総称)、ホルモン、神経伝達物質が相互に作用し、神経、免疫、内分泌を常に正常に保とうとしています。

ところが過剰なストレスが引き起こされると、大脳にある視床下部という部位が刺激され、本来ストレッサーの攻撃に対して体を防御するカテコールアミンやコルチゾールなどのホルモンが過剰に分泌され、脳下垂体を刺激しさまざまなストレス疾患の原因となります。

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